接触冷感インナーって使ってますか?
夏の暑さ対策の定番といえば、接触冷感インナー。でも、巷には様々な商品があって、どれを選べば良いか迷いませんか?そこで今回は、価格帯と機能性が近い5着を実際に購入し、比較してみました。夏のインナー選びの参考にしていただければ幸いです。
選定基準と比較項目
選定基準
- 実売で、1着あたり¥2000以下で購入出来ること
- 長袖であること(※理由は最後に)
比較項目
- 冷感(ひんやり感)
- 肌触り(肌着として着用した場合の動きやすさ)
- Fit 感(着圧感やコンプレッション感)
被験者の情報と条件
- 170cm
- 体重67kg
- 平均的な中肉中背のおっさん
- ユニク◯だとLサイズを着用することが多い
- 靴のサイズ26.5cm
- 今回、購入したインナー全てLサイズ
- 日中の気温が20℃〜25℃
- 空調服は使用せず、綿100%の作業着のインナーとして使用
綿100% Tシャツ
標準の代表として、手に入りやすい綿100%のTシャツを基準に比較してみました。

綿100%のTシャツは、汗をしっかり吸ってくれる反面、乾きにくいのが難点。
そのため、汗をたくさんかく夏場のインナーとしては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
ただし、肌触りは文句なしの5ポイント!
仕事終わりのリラックスタイムや少し肌寒い日の作業インナーとしては抜群の着心地で、年間を通して、最も着用しているのが綿100%のTシャツです。
BURTLE 4070 エアーフィット
現場のインナーとして定番アイテムでは無いでしょうか?

数年前、はじめて購入した長袖インナーがこちらでした。着用感は「ちょうど良い」といった印象です。以前購入したものが、くたびれていたので改めて購入し直しました。
以前と大きな違いは感じませんでしたが、乾燥機で乾かすとロゴが張り付いてしまうという唯一の不満点が、現行品では改善されていました。
洗濯後にたたむときのストレスがなくなり、より快適に使えるようになったのがうれしいポイントです。
また、取り扱い店舗も多く、入手しやすいという点も魅力のひとつ。
一度は手に取ったことがある、という方も多いのではないでしょうか。
さらに、この商品のもうひとつの良さは「丈の長さ」です。
お尻の半分ほどを隠すくらいの長さがあり、しゃがんだり中腰になったりしても腰が見えにくいため、女性にもおすすめできるインナーだと感じました。
GLADIATOR G-818 ドライパワーサポート
グラディエーターのインナーは、ややゆったりめの作りで、今回比較した5品の中では最もゆとりを感じる着心地でした。とはいえ、「ぶかぶか」というほどではなく、コンプレッション(締めつけ)感が控えめという表現が近いかもしれません。
そのため、ボディラインが気になる方にもおすすめできる一枚です。
もう一つの特徴は、首の後ろにもメッシュ素材が使われている点。
静止状態でも自然と熱が抜けるよう工夫されていて、実用性と快適性を両立した、コスパの高いインナーだと感じました。
おたふく手袋 [BODY TOUGHNESS] JW-623

今回紹介する5品の中で、最もコンプレッション感が強く、仕事以外でも、スポーツ用途に使えそうなくらい素晴らしい仕上がりです。腕や体にピタッとフィットするおかげで、速乾性能とひんやり感を両立しているインナーです。
あとは、着用時の好みによる部分もありますが、ゆったりした着心地を好む方にはやや窮屈に感じるかもしれません。ただ、プライベートでスポーツを楽しまれる方なら、仕事とプライベートを兼用できる一枚だと思います。
スポーツ用品は正直高価なものが多いので、その点でもコストパフォーマンスは高いと感じました。
Z-DRAGON クールインナー 75154

第一印象は、腕まわりのフィット感が高めで、体に接する部分はややゆったりめというバランスでした。ひんやり感は最強クラスで、肌触りも申し分ないインナーです。
おたふく手袋のインナーに近い印象もありましたが、違いとしては、胸筋や肩まわりの筋肉がしっかりしている方や、女性にもフィットしやすい設計になっているように感じました。
腕まわりには適度なフィット感がありつつ、バストまわりのコンプレッション感が強すぎないため、胸まわりの圧迫感が苦手な方にも向いていると思います。
比較的よく体を動かすことが多い仕事をされている方に、おすすめできる一枚です。
寅壱 ICESILKY 7996−617
今回、5品を日替わりで着比べた中で、最も印象に残ったインナーです。
着用した瞬間、肌触りの良さに思わず、「なんだこれは!?」と驚きました。
シルクのように滑らかさで、ツルツルとした質感は非常に快適で、クセになるような着心地です。フィット感も、きつすぎず緩すぎず、適度な締め付け感もあり非常にバランスが取れています。
また、動かずにいてもひんやり感をしっかりと感じられるため、比較的動きの少ない業務──たとえば機械加工業やメンテナンス業、溶接作業、断熱作業など空調服が使用しにくい現場などにも適していると感じました。
さらに、丈がやや長めでお尻をほぼカバーしてくれるため、しゃがむ動作が多い方や女性にもおすすめしやすい設計です。
一方で、生地が非常に滑らかなため、作業服の素材によってはズボンがずり落ちやすくなる可能性もあります。その場合は、ズボンの内側に滑り止めを付けたり、ベルトを使用したりすることで対策が可能です。この点は、好みによって分かれるかもしれません。
まとめ
簡単に表を作ってみましたので、購入の参考にしてみて下さい。
インナー名 | 肌触り | フィット感 | 冷感の強さ | 向いている作業環境 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|
BURTLE (ベーシック) | 標準的 | ややゆるめ | 中〜高 | 幅広い用途に 使える万能タイプ | 迷ったらこれ。おしりが隠れるくらい長めの丈が欲しい人。女性にもオススメ |
GLADIATOR (ソフトタイプ) | 標準的 | ゆるめ | 中〜高 | 幅広い用途に 使える万能タイプ | ゆるっと着用したいけど ひんやり感も欲しい人向け。おしりの半分くらいが隠れるくらいの丈感 |
おたふく手袋 (高コンプレッション) | 標準的 | 強め 全体的にコンプレッション感あり | 高 | アクティブな作業 兼用したい人 | 高コスパ、細めの方にも オススメ。丈はおしりの半分くらい。 |
Z-DRAGON (ゆる×ピタ設計) | なめらか (シルク感) | 腕はフィット 胴回りはややゆるめ | 高 | よく動く現場、筋肉量多めの方向け | 女性にもオススメな 作り。丈はおしりの半分くらい。 |
寅壱 (シルク感) | なめらか (シルク感) | 自然なフィット感 | 高 | 動きが少ない作業 空調服NGの環境 | 空調服が使えない現場でもオススメ。丈の長さはおしりが隠れるくらい。 |
熱中症が多く発生し始める時期をご存知でしょうか?
例年、5月頃の季節の変わり目から徐々に増え始めます。
これは、冬の寒さに順応していた体が、まだ暑さに慣れていないためと考えられており、意識的に暑さ対策を講じなければ、知らぬ間に熱中症を発症し、最悪の場合、命に関わるリスクさえあるのです。
さらに近年では、異常気象ともいえる猛暑日が続くケースも増えており、そのような中で働く機会も決して珍しくありません。
今回、長袖インナーを選んだ理由はいくつかありますが、最も大きな理由は、「長袖のほうが半袖よりも涼しい」ためです。
これは、生地が手首付近まで覆うことで、汗による気化熱を最大限に利用できるためであり、大きなメリットといえます。
また、半袖作業着の下でも肌の日焼けを防ぎたい方や、職場規則により夏場でも長袖着用が求められる業種の方にも適しています。
こうした理由から、今回は長袖タイプのインナーを選択しました。
暑くなってから準備しようと考えていると、すでに希望するサイズやカラーが売り切れてしまうことも珍しくありません。
在庫が豊富な今のうちから、暑さ対策としてインナーの準備を進めることをおすすめします。
大切な家族、友人、恋人のもとへ、今日も無事に帰るために。
「今日も一日、ご安全に。」