3Dプリンター

【体験記】3Dプリンター設置とテスト印刷してみた感想

今回、Bambu Lab 3Dプリンターを購入してみましたので開封からテスト印刷までを写真を交えなが紹介していきたいと思います。

なぜBambu Labを選んだのか?他メーカーとの迷いと決め手

今回、3Dプリンターを導入するにあたってBanbu Lab A1 という機種にしました。
理由としては「制作物の精度の良さ」「静音性」「情報の多さ」の3点でした。
今回は、その実力を実際に確かめるべく、開封から初印刷までをレポートします。

開封!パッケージと付属品を細かくチェック

しっかりした外箱と梱包状態

開封前からわかる丁寧な梱包。厚めの段ボールと衝撃吸収材で、輸送時の破損リスクを最小限に抑えています。以前のロットにはあったと思われる、色見本が含まれていませんでしたので、そこはコスト削減で1年前の仕様とは異なるのかもしれません。

同梱されていたアクセサリー・工具

付属品は電源ケーブル、工具セット、フィラメントサンプル、取扱説明書。必要なものがほぼ揃っているため、別途買い足したり道具を準備したりする必要がありません。あえていうなら、カッターとニッパーがあれば開梱作業が楽にできます。

本体の第一印象と質感

本体のデザインもシンプルで無駄のない感じです。

写真が組み立て済で、前後してしまいますが、部屋のすみっこに設置しています。プリンターのフレーム自体は金属でできており剛性は充分な感じです。

組み立てから初起動までの流れ

本体の組み立て・ケーブル接続

Bambu Lab のエントリーモデルの3DプリンターにはA1とA1miniというモデルがあります。A1miniの方は組み立て不要なのですが、A1のXZ軸が、ガントリーという両方の柱で支えるタイプなので少し大きい作りをしています。そのため、配送サイズを抑えるため、XZ軸(ガントリー部分)とY軸(本体)部分が分かれた状態で梱包されています。もちろん取説が付属していますので機械に強い方であれば問題なく組み立てれると思いますが、苦手な方だと少々難しく感じてしまうかもしれませんので、気付いた点や取説に記載が無く、気になったところについて記してみたいと思います。

基本的に取説通りなのですが、ネジの精度が怪しいところがあるので、軽くネジが回らないようであれば少しネジを揺らしながら締めたり緩めたりしていくと問題無く締めることが出来ます。焦って締めすぎない用に気を付けてください。

電源ケーブルと付属ケーブルを接続します。プラグが3ピンでアースがあるタイプですので、3ピンから2ピンに変化するアダプターが必要な場合がありますので、設置される場所のコンセントをご確認ください。詳しくはYouTubeで多くの方が動画を公開されていますのでチェックしてみて下さい。

初回キャリブレーション

電源を入れて言語を設定し、wifi の設定を行いましょう。あとはタッチパネル操作で自動キャリブレーションをスタートさせます。この作業は各軸のモーターを自動的に最適する機能で製品の仕上がりに大きく関わってきます。この作業は15分程で完了します。

私の購入したA1はキャリブレーション後にY軸の動きがイマイチだったようで、メンテナンスのメッセージが出ましたが、画面に記載されたQRコードを読み取り、YouTubeでメンテナンスの解説動画がありましたので、それ通りに行うとスムーズに動くようになりました。そこまで行きはじめて印刷準備が完了となります。

初めての印刷!速度・静音性・仕上がりをチェック

付属のサンプルデータを印刷

フィラメントについてはあらかじめ購入しておく必要があります。

今回は、AmazonのタイムセールになっていたeSUN というメーカーのPLA ブラックとホワイトのセットを準備していましたのでそちらのフィラメントを使って、ベンチマークのテスト印刷を行いました。
細かな、設定値はよく分からなかったのですがeSUN PLA の設定値がありましたので、そちらの設定値を設定して、あとの数値はデフォルトのままで印刷してみました。

出力物の仕上がりと作業台

おぉー!と感動しつつ小さな小舟のフィギュアに見とれてしまいました。想像以上に音は静かでした。印刷速度もデフォルトの100%ととはいえ、結構なスピードで高速移動していましたので、それなりの振動が発生していました。

YouTubeで情報収集はしていましたので振動対策として、マットを敷いた上に50㎜の鉄角パイプで作ったテーブルを用意していました。その介あってか、揺れて歩き出すようなことはありませんでした。

使って感じたメリットと注意点

驚くほど高品質な仕上がりり

これなら現場用治具や小物の試作品も短時間で作成可能でしょう。
Bambu Lab 内のコミュニティーに登録すると様々な作品を閲覧することができます。
さらにそこから、印刷することも可能ですので、気になった作品があれば、そこからダウンロードし機械に読ませて印刷することができます。その際は、感謝の意味も込めていいねボタンもしくは、ブートボタンを押して上げましょう。

ブーストボタンとは超いいね!的な意味を持っているそうで、これが多い作品ほど上位に表示される仕組みになっているようです。

Maker World 3Dモデルの投稿サイト

オフィスでも使えるレベルの騒音

オフィスの片隅でも作動音が気にならないレベル。夜間稼働も可能ですが、さすがにワンルームの部屋での稼働は少々気になるかもしれません。

購入前に知っておきたい注意点

エンクロージャー(本体を覆う箱)が無いので、樹脂の種類によっては不向きな場合があります。その場合は、3rdパーティー製のエンクロージャーを購入されるか、自作したり換気の良い場所で印刷する必要があります。また、カーボン含有のフィラメント(ボビンに巻かれた材料)を使用する際も注意が必要です。既存のノズルはステンレス製のためノズルを傷つけてしまいます。別売りの焼入れがされたノズルを使用してください。

購入前に知っておきたいサイズ感

本体自体は縦横奥行きがそれぞれ縦:430㎜ 横:465㎜ 奥:410㎜ ですが Y軸 が前後に動きますので奥行き方向を広めにとる必要があります。奥が198㎜、手前が90mmの安全マージンを取るように取説にも記載されています。更にAMS Lite というマルチカラープリントに必要な装置を組み合わせると、横置きするためのスペースが必要となってきますので、別テーブルや台を準備する必要があるため、購入される際は、設置予定の場所をチェックしておきましょう。ちなみに、Bambu Studio 内にはAMS Liteを壁掛け出来るようにするアタッチメントなども掲載されています。本体を購入しなくても閲覧可能ですので、どんな部品や作品があるのか、見ているだけでワクワクしてしまうことが注意です(笑)

現場治具から試作品まで!Bambu Labの活用アイデア

  • 現場工具の補助パーツ製作
    廃番になった機械の部品や、治具や型の試作品を短時間で作れる。
  • 3Dプリンターの後付けパーツやフィラメントカバーの自作
    フィラメントは湿度管理が大事です。様々なカバーや便利パーツなんかも、Bambu Studioに公開されています。気に入ったものがあればダウンロードしてすぐ作れちゃいます。

Bambu Lab A1 を購入するならどこが安心?
公式サイトと販売店比較

公式サイトの購入メリット

  • 正規品が確実に手に入る
  • 保証が付く
  • 公式限定のアクセサリーやセット販売あり
  • 正規代理店も東京、大阪、福岡にあり

Bambu Lab 公式サイト

公式とAmazonの違い

基本的にAmazonでも取り扱いがありますが、公式サイトにしかないお得な組み合わせがありします。またサイト自体が日本語に対応しているため安心して購入することができますので、Amazonにこだわりが無ければ公式サイトでの購入がオススメです。

まとめ

3Dプリンターは、現代の生活を一変させる能力を秘めたツールです。

また、私が購入したA1は印刷速度・静音性・仕上がりの良さで作業現場やDIYでも十分活躍できるでしょう。私もまだまだ修行中の身ですので良い部品作りを目指しています。

ちなみに、モデリングソフト(3D CAD)を検討中の方は、Fusion360 という3D CAD がオススメです。モデリングに挑戦してみたい方は、是非チェックしてみて下さい。
特に治具製作や部品補修を日常的に行う方には、時間短縮の面で大きなメリットがあります。金属と違い、電気を通し難い樹脂を使うことによって電気機器の周辺部品としての可能性も秘めており、まさに可能性は無限大です。

今日も1日、ご安全に。